大物を見るのならボートダイビング???

八丈島では、ボートダイビングとビーチダイビングの利用割合がほぼ半々です。
そして実際には、ボート・ビーチどちらを選んでも、出会える生物層に大きな差はありません。

一般的には「大物を見るならボートで沖へ」というイメージがありますが、例えばアオウミガメは、むしろビーチポイントの方が高確率で出会えることもあります。

さらに、八丈島を代表するビーチポイント「ナズマド」では、ハンマーヘッドシャークや各種回遊魚、さらにはイルカやザトウクジラに遭遇することもあり、ビーチダイビングだからといって侮れません。

ではなぜボート?

八丈島の主要なビーチポイントの多くは、西側エリアに集中しています。
そのため、強い西風が吹いて海況が悪化すると、風裏となる東側エリアでのダイビングを行うことになります。

ただし、東側で代表的なビーチポイントは三又(底土)が中心となり、利用できるポイントが限られます。
そのため、ポイントの選択肢が少なくなったり、混雑しやすくなったりすることもあり、そのような時には複数のポイントを柔軟に選べる「乗り合いボートダイビング」が人気となります。

また、八丈島のビーチダイビングは少しワイルドな一面もあります。
「八重根」や「ナズマド」では滑りやすいコンクリートスロープをロープ伝いにエントリーしたり、「ヤケンヶ浜」や「シュショケ(休憩所下)」では溶岩帯の海岸を歩いて海へ向かったりと、ある程度の体力や足元の安定感が求められます。

体力にあまり自信のない方や、より快適に楽しみたい方には、ボートダイビングがおすすめです。

漁船を利用するボートダイビング

八丈島のボートダイビングは、基本的に地元の漁船を利用したスタイルです。
沖縄やサイパンで見られるようなダイブクルーザーや、吃水の浅い専用ダイビングボートとは少し異なる、八丈島ならではのスタイルとなります。

船のデッキから水面まではある程度高さがあるため、エントリーはバックロールではなく、ジャイアントストライドで行うのが一般的です。

また、エキジット時はラダー(はしご)を使って船上へ戻ります。多くの船では5段ほどのはしごを、シリンダーを背負ったまま上がっていただく形になります。

フィリピンなどで見られるような、水面でBCDを外してクルーが器材を引き上げてくれるスタイルではありません。
そのため、ある程度ご自身で上がる体力は必要になりますが、そのぶん本格的な海の雰囲気を味わえるのも八丈島ボートダイビングの魅力のひとつです。

基本はドリフトダイビング

黒潮の流れの中に位置する八丈島では、潮流が速くなることも珍しくありません。
そのため、一般的なアンカリング固定のままで潜るスタイルは基本的に行わず、ボートダイビングの多くは「ドリフトダイビング」を前提としたスタイルになります。

潮の状況によっては、アンカー地点へ戻るのが難しくなる場合もあるため、エントリー後は流れに合わせて移動しながら潜るケースが中心です。
そのため、ロープに頼らずに行う「自由潜降」のスキルがとても重要になります。

人数が多い場合や海況によっては、一時的にアンカーを入れてエントリーすることもあります。
ただし、全員の潜降が完了した後にアンカーを上げ、そのままドリフトへ移行することも多く、潜降ラインが常に使えるとは限りません。
したがって、潜降ラインなしでも落ち着いて潜れる技術は必要不可欠です。

また、安全停止もロープやハングバーにつかまって行うスタイルではなく、水深5m付近で中性浮力を保ちながら、ご自身で3分間しっかり停止していただく形となります。

八丈島のボートダイビングは、自然のダイナミックさを味わえる一方で、基本スキルがしっかり身についているほど、より快適に楽しめる海です。

当日決定

ダイビング当日は、その日の海況や風向き、参加人数、皆さまの経験レベルなど、さまざまな条件を総合的に判断し、ボートダイビングにするかビーチダイビングにするかをスタッフが最適な形で決定いたします。

もちろん、「ボートに乗りたい」「ビーチで潜りたい」などのご希望がありましたら、どうぞ遠慮なくお伝えください。
できる限りご希望に沿えるよう調整いたします。

ただし、ボートをご希望の場合でも、乗船人数が集まらない際には手配ができないことがあります。

安全面とその日のベストコンディションを最優先に最終判断を行っておりますので、最終的な決定につきましては担当スタッフにお任せいただきます。
あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。